Oculus Rift 利用者が Quest を使ってみて感じた相違点をメモ。
センサーが不要になって真の自由を手に入れた感
Oculus Rift ではセンサーが机の上をある程度占有します。
そしてPCにつなぐ必要があるので、どこにでもセンサーを置けるわけではなく、広い机やPCの場所などを制限されます。
これが結構なストレスでしたが、Quest になって本体にセンサーが内臓されるようになり、PCへの接続も不要になったので、VR端末としての物理的な自由度がかなり高まりました。
真の自由を手に入れたVR端末って感じ。
パソコンが不要
Oculus Quest ではスマホさえあれば初期設定が可能です。
Bluetooth 通信が可能なスマホ端末であれば、スマホに Oculus アプリをインストールして、そこで端末とヘッドセットを Bluetooth ペアリングするだけで、あとは Wifi 設定を入力するぐらいです。
ただ、Quest 向けのアプリ開発をしようと思ったら、どの道パソコンは必要なので、あくまでお手軽さが利点って感じですね。
旅先で遊ぶみたいな、持ち運びできる携帯ゲーム機って使い方が出来ます。
メガネがすんなり入る
Rift よりも Quest の方が若干ヘッドセットのレンズ周りの空間が広いです。なので、Rift ではかなりギリギリでメガネが入るって感じでしたが、Quest だとすんなり入ります。
個人的にはもう一回り大きく空間を作って欲しい所です。
重量は Quest の方がセンサーとかの分だけ重くなってる影響で、顔面、特に頬骨辺りへの負荷が高まったように感じます。
お手軽さと引き換えに長時間は装着が難しい感じ。
この問題は、頭の後ろ側にカウンターウエイトを付けて、重さのバランスを取るって方法もあるらしいですね。
日本語入力が出来ない
これは自分の環境のせいなのか分かりませんが、Rift では端末デフォルトの備えついたキーボードで日本語入力が可能だったのに、Quest では出来なくなっていました。
なので、ブラウザはわざわざ日本語入力が出来る Firefox Reality というアプリが必要です。
なんで劣化したんだろう?
コミュニケーション系アプリとかで、チャットしようと思ったら英語しか打てないって、日本展開ではわりと致命的のような気もしますけども。
一応、英語入力中に予測変換で日本語が表示されたりします。
Quest ユーザーはそれで何とかやってたりするのかな。でもスラングとか、会話中のくずした口語とか予測変換に出てこないですよね。
みんな我慢してるのかな。
※2020年7月23日追記
バージョン19から日本語入力に対応したようです。
アプリ開発時のケーブル不足
Quest がPCから独立したのは良かったんですが、逆にアプリ開発時にPCから端末へデータを転送するために、新しくケーブルを1本買いました。
端末に同梱されていた充電ケーブルは、「USB Type-C オス」⇔「 USB Type-C オス」なので、PCに USB Type-C が差せるスロットが無いとつなげないわけですが、自分のPCはちょっと古めなので無いです。
最近の新しいパソコンなら標準で付いてるみたいですね。
なので、携帯用の「USB Type-A オス」⇔「USB Type-C オス」の USB2.0 のケーブルを買いました。携帯の一般的なものでOKでした。
本当は Oculus Link 的に USB3.0 の方がいいみたいですが、そういうのは家電屋さんにはおいてなかったですね。
3.0 の莫大な転送量の関係でケーブルも光ケーブルとかでちょっとお高いですしね。
追記
ベータ版機能で USB2.0 でも Oculus Link が使えるようになったらしいです。
The latest Oculus software beta update allows Oculus Link to work with many USB 2.0 cables- including the one in the box!https://t.co/8Xf2fcXmmM pic.twitter.com/PKb06Audvs
— UploadVR (@UploadVR) May 14, 2020
ホーム画面(バーチャル環境)で移動できない
Rift のホーム画面の部屋では、カメラ(自分のヘッドセット)の位置を変えたり正面の向きを変えたり、何かオブジェクトを置いたり、ミニゲーム(ラケットでボールを飛ばすみたいな)が出来たりしたんですが、Quest ではそういった機能はなく、ホーム画面は背景って感じの空間になっていました。
これが Rift を経験していると結構ストレスというか、これじゃない感があって、設定>すべてを見る>バーチャル環境から色々と配信されてるものを試しましたが、全部固定視点、固定背景って感じでした。
補足
バーチャル環境の設定で「インターネット接続できません」ってエラーが表示されて、いろいろ解決策を調べましたが、ネットには載ってませんでした。ただ、端末を再起動(ヘッドセットの電源ボタン長押し>再起動)するとリストが表示されるようになったので、同じところでトラブった人はお試しあれ。
追記
Oculus Link を使うと Rift のアプリが遊べますが、Rift のホーム画面を使うことも出来るらしいです。
これにより移動できるホーム画面を体験できると思います(まだ試してない)。
(・・・もしかすると日本語入力の抜け道として Quest ユーザーは Oculus Link で Rift を使う感じだったりするのかな?)
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